マルてんBlog

MARS MARKET店長ブログ。A.S.H.モーターオイルの解説や趣味・日常のことを徒然なるままに...。

マルてん聞きかじり知識<1>:ノーポリマーってどういうこと?

8c3e4aa8.jpgA.S.H.の第一の基本は、"ノーポリマー"であることです。
この「ポリマーを使っていない」とは、どういうことなのかを説明してみようと思います。

基本的にオイルは、基礎となる「ベースオイル」に清浄剤、減摩剤などの「添加剤」を混ぜて出来ています。
その昔、オイルの粘度グレードは、#40とか#30とか単一の数字(粘度グレード)で、各温度域に対応していました。つまり昔のユーザーは、季節や使用状況によって細かく粘度を変えていたのです。

しかし現在は、皆さんもご存知のように5W-50や0W-30など、幅広い温度域に対応するオイルが当たり前となりました。
実は、この"マルチグレード"化に貢献したのが「ポリマー」なのです。
「ポリマー」とは、増粘剤と呼ばれ、いわば水飴のようなトロミがある物質です。
これを低粘度の柔らかいベースオイル(低温でも動きやすい)に加えることにより、本来なら高温で保てなくなってしまう粘り(粘度)を確保できるようになったのです。

この作る側にとっては、安価で見た目の粘度を確保するには都合のよい「ポリマー」も、実はハードな使用状況になればなるほど、弊害をもたらす厄介なヤツになってしまうのです。

厄介者「ポリマー」は、一度高温に晒されてしまうと、簡単に分子のつながりが途切れ、オイルの中のただのゴミになってしまうのです。
ただのゴミといっても、機関内部に堆積(よく言うスラッジ)してしまうし、もちろん、粘度など保ちようがないのですから、より高度な走りを求めるユーザーには、問題以外の何ものでもないのです。

こういったことから、A.S.H.は「ポリマー」の使用をしていないのです(技術的に特殊なポリマーを使用している製品も極一部にありますが)。
つまり、"ノーポリマー"は、A.S.H.の掲げるテーマ「ロングライフ」の最大の要素であるのです。
その為には、ベースオイルからどうしても高価なものとなってしまいますが、そのクオリティは、A.S.H.より高価なオイルと比較しても、決して劣るものではありません(そこは私が比較できる領域ではないのですが..)。

まず、走りにこだわる皆さんは、"ノーポリマーであること"をオイルを選ぶ指針として間違いないのではないでしょうか?

また、皆さんから問合せが多い事項がありましたら、極力調べて、説明したいと思います。疑問などがありましたら、ash.mars@mars-plan.comへ("遠慮なく"と言い切れないところがミソ)どうぞ。

新東京サーキット

92215b92.jpg昨日、仕事ついでにカートレースのメッカ「新東京サーキット」へ行ってみました。
昔々、アイルトン・セナも来た四街道にあった時には、2回ほどKTで走ったことがありましたが、市原にお引越しになってからは、一度も行ったことがありませんでした。
私は、年に3回ほど、レンタルカートで耐久レースをたしなむ程度ですが、昨年から何度か「オートパラダイス御殿場」でEAZY KART 100というレンタルカートに乗らせてもらい、ハイパワー(?)&遠心クラッチ付きの「楽」なカートの面白さに、目覚めないように注意しているところです(なんのこっちゃ?)。
昨日は、偶然にもフリー走行日で、平日であるにも関わらず、沢山のショップと人が練習に来ていました。
なんだか、トランスポーターも4t車だったり、ベンツのコマーシャルバンだったりして、さすがにメッカは違いますね〜。
ちょっと御殿場まで行くのが遠いので、県内のコースで走れたらなぁ..と思っていたのですが、皆さん走りもレベルが高そうな気配だったので、ちょっと躊躇しますね。
いや、APGでもレベルが高くて、バランス的にデッカイヘルメットの子供たちにあっさりインを刺され、立ち上がりではお礼の手まで上げてもらってるんで(「ゆずったんじゃないわい!」と自分のヘルメットの中で叫ぶ)、どこでも同じっちゃ、同じなんですけどね...。
一度はレンタルカートで走ってみようかなぁ...。

SSドラスクその1

4eab2135.jpg一昨日、エビスサーキットで行われたSSDSへお邪魔しに行って来ました。
SSDSとは、あのモータージャーナリストの斉藤聡さんと、某自動車メーカーで最高ランクのテストドライバーをやっていた渋谷和義さんを講師に、自動車の動き、動かし方を基礎から覚えるドライビングスクールです。
各地のサーキットや人口湖の氷上などを使って行われているのですが、ラップタイムが成果ではなく、幅広いあらゆる速度域で自動車をいかに制御するかということを目的にしています。
参加者の皆さんもとても知的な方々で、それぞれに課題を持って取り組んでいる姿が印象的でした。
朝から夕方まで、講師の二人は生徒の車を運転したり、助手席からアドバイスをしたりと、生徒さんのカルテを片手に忙しく動き回ってました。
こりゃぁ、運転うまくなるわ...。
JCDプロダクツの岸野社長と共に、オイルの解説とJCDプロダクツのコンプリートカーの試乗に行った私は、自分の「こじる」粗い運転が恥ずかしいので、うまい人達を前にコースへ出られませんでした。
(自分ではこじってないつもりなのに、この前マラソンに行ったレーサーT氏に「こじるってる」って言われるんだよなぁ....こんなとこで愚痴ってどうする....)

SSドラスクその2

d8f220df.jpg講師のお二人(写真左が斉藤聡さん、右が渋谷和義さん)。
時には助手席からステアリングを抑えたり、押したり、引いたりするスパルタ教育もあるとか…。
ドライビングばかりではなく、車の構造やチューニングをするポイントなど、的確に教えてくれるので、著名レーサーがタワーから観て、言葉だけのアドバイスをするドラスクをとは別次元の内容です。
前夜は参加者の皆さんと宿を共にするので、色々な裏話も聞けるし、それがまた面白い!

な、な、懐かしいぃぃ!

1883c58a.jpg本屋で懐かしい写真を見つけて、思わず雑誌を買ってしまいました!
三栄書房の「日本の名レース100選」って雑誌で、'89年4月に鈴鹿で行われた「世界スポーツプロトタイプカー選手権」を振り返る内容なのですが、なんとその表紙には衝撃的な復活1-2フィニッシュを決めた「ザウバー・メルセデス」の姿がぁ!!
...て、それは当たり前なんですが...、何にそんなに思い入れがあるかというと、フロントカウル真ん中にあるベンツマークなんです!

当時25歳、国内チーム(世界戦なのでエントリーは海外チーム名)で、雑用に行っていた私が、予選前に自チームマシンのカラーリングをしていると、なななんと、ベンツチームの監督が話しかけてきました(もちろん通訳はいた)。
確か「マークが見にくい」という理由で(ハイライトデザインのマークがついていたが、線が細くて確かに遠目ではベンツマークに見えなかった)あったと思いますが、とにかく「本番に向けて"黒ベタ"のスリーポイントを作って欲しい」と頼まれたんです!!
その夜、宿で手切り(当時、ほとんどのステッカーはカッティングシートを手切り)をして、決勝日の朝、ザウバーチームのピットへ持参すると、前日の監督が「お前貼ってくれ」と...。
このレースは、昔のル・マンでの事故で活動を長年中止していたメルセデスワークスの復活戦ということもあり、公式練習日より前の税関チェックの段階から、ピットのシャッターは固く閉ざされ、報道陣もカットされていたのです。
ピット内に入るなり、慌しく作業をしているチーム全員に「こいつオレの友達なんだ!これからこいつがスリーポイントを貼るが、サポートしてやってくれ!」(多分)なんて言ってくれ、なんだか、どうやって貼ったかも覚えていないくらい緊張しまくって、スペアを含む4つのカウルにマークを貼りました。
すると監督が、ピット内のシステムやら、マシンのコクピットやら、ご丁寧に説明してくれた挙句、ピットを出る時には持ちきれないほどのチームグッズを頂いちゃいました!
そして1-2フィニッシュ!...スポーツプロトタイプカーファンの私には、感激の一日でありました(おい!自分のチームのことは!?)。
しかも、さらに後日談...。
その年の6月、初めてル・マン24Hレースを見学に行ったのですが、ル・マンの街についてビックリ!
なんと街のアチコチにあるレース開催を知らせる看板やポスター、オフィシャルプログラムの表紙などが、鈴鹿のカシオトライアングルを1-2体勢で走るザウバー・メルセデスの勇姿だったのです!当然、そこには私が切って貼ったスリーポイントが....(写真がどっかにあったんだけどなぁ...)。
...なんて、表紙一つで私的にずいぶん楽しめました。三栄書房さんありがとうございます!(勝手に表紙の写真複写してごめんなさい)
しかし、昔のレースは盛り上がってたなぁ....しみじみ。