8c3e4aa8.jpgA.S.H.の第一の基本は、"ノーポリマー"であることです。
この「ポリマーを使っていない」とは、どういうことなのかを説明してみようと思います。

基本的にオイルは、基礎となる「ベースオイル」に清浄剤、減摩剤などの「添加剤」を混ぜて出来ています。
その昔、オイルの粘度グレードは、#40とか#30とか単一の数字(粘度グレード)で、各温度域に対応していました。つまり昔のユーザーは、季節や使用状況によって細かく粘度を変えていたのです。

しかし現在は、皆さんもご存知のように5W-50や0W-30など、幅広い温度域に対応するオイルが当たり前となりました。
実は、この"マルチグレード"化に貢献したのが「ポリマー」なのです。
「ポリマー」とは、増粘剤と呼ばれ、いわば水飴のようなトロミがある物質です。
これを低粘度の柔らかいベースオイル(低温でも動きやすい)に加えることにより、本来なら高温で保てなくなってしまう粘り(粘度)を確保できるようになったのです。

この作る側にとっては、安価で見た目の粘度を確保するには都合のよい「ポリマー」も、実はハードな使用状況になればなるほど、弊害をもたらす厄介なヤツになってしまうのです。

厄介者「ポリマー」は、一度高温に晒されてしまうと、簡単に分子のつながりが途切れ、オイルの中のただのゴミになってしまうのです。
ただのゴミといっても、機関内部に堆積(よく言うスラッジ)してしまうし、もちろん、粘度など保ちようがないのですから、より高度な走りを求めるユーザーには、問題以外の何ものでもないのです。

こういったことから、A.S.H.は「ポリマー」の使用をしていないのです(技術的に特殊なポリマーを使用している製品も極一部にありますが)。
つまり、"ノーポリマー"は、A.S.H.の掲げるテーマ「ロングライフ」の最大の要素であるのです。
その為には、ベースオイルからどうしても高価なものとなってしまいますが、そのクオリティは、A.S.H.より高価なオイルと比較しても、決して劣るものではありません(そこは私が比較できる領域ではないのですが..)。

まず、走りにこだわる皆さんは、"ノーポリマーであること"をオイルを選ぶ指針として間違いないのではないでしょうか?

また、皆さんから問合せが多い事項がありましたら、極力調べて、説明したいと思います。疑問などがありましたら、ash.mars@mars-plan.comへ("遠慮なく"と言い切れないところがミソ)どうぞ。